息子が1~2歳の頃、お気に入りのおもちゃをずっと手放さない時期がありました
ぬいぐるみや毛布などではなく、トミカを片手にずっと大事に握りしめていました
一つの物に執着するのはいい面もありますが、何か不安を抱えているのではないかと心配になりました
行動にはそれぞれ、その子なりの理由があります
まずはよく子どもを見て観察し、お話ができるならしっかりと理由を聞いてみましょう
なぜずっとおもちゃを握りしめていたのか
どうしてずっとおもちゃ持っているのか聞くと『お友達に取られちゃうから』でした
保育園に通っていた息子は園でもお気に入りのおもちゃがあったそうで、
だけど一瞬でもおもちゃを置いてしまうと、他のお友達にとられて使えなくなってしまうことがありました
そのため、家でもいつもの習慣で誰もとらないのに握りしめてしまっていた
⬇︎そして
家でも離すとなくなってしまうと思っていた
その結果下記の問題が起こりました
- お風呂に入ったり手を洗う時にも、いつでも持ち歩く
- そのためたまに失くして探すのに苦労する
- 片手がふさがったままご飯を食べようとする
とにかく頑なに離さないので、置いておいても大丈夫だよと教えてあげたいと思いました
でも、「置いといても誰もとらないよー」と普通に言っても効果はありませんでした
じゃあ一体どうしたの?
おもちゃを手放せた方法
解決策はただ置き場所を決めてシールで目印をつけることでした
〜早速お気に入りのシールを決めて、どこに貼ろうか息子と一緒に決めました〜
ここに置いてお風呂入ってこようか
え、でもおもちゃなくなっちゃうよ~
じゃあお風呂から出てもまだあるか見てみようか?
とゲーム感覚で伝えるとすんなり置くことに成功し、そしてお風呂から出ると
えーー!あったーすごーい!!
と興奮気味に目を丸くして喜ぶ息子
大人からしたら当たり前なことでもまだ小さい子供からしたら分からないこと
そして「大好きなおもちゃがなくなってしまう」という大きな不安だったんだなあと感じました
それから息子は出かける時や他のことをする際には、決めた棚のシールのところにおもちゃを置き、
また戻って来ても同じ場所にあることを繰り返すことでいつの間にか特定のおもちゃを握りしめなくなりました
自分でシールと場所を決めたことをきっかけに息子の行動の変わりました
子どもが自分で決めるとこで身についたメリット
一つのお気に入りのおもちゃの場所を決めたことで他のおもちゃも綺麗に片付けたいという気持ちが育ちました
整理整頓、遊んだら片付ける習慣が身についてきました
具体的にはこのようなこと↓
- おもちゃを使ったら、決まった場所に戻すようになった
- おもちゃや物を大切にするようになった
- 他のおもちゃもどこに片付けたらいいか聞いてくるようになった
- 自分から何か(良い行い)をしたいという気持ちが高くなった
- 分類することが上手くなった
- ↪︎その中で、色や種類や形なども覚えていった
- 使いたいおもちゃを自分ですぐに取り出せるようになった
- 妹に最適なおもちゃを泣いたら持ってきてくれるようになった
- ↪︎優しい心が育った
子どもと一緒に決めたり、意見を尊重してあげることで子ども自身が自分でできたという達成感が得られた
そうすることで自信が着き、「もっとやってみたい」、「他のことにも挑戦したい」というモチベーションが続くようになりました
子どもを巻き込んで一緒にやっていく、大切さを学びました
さいごに
小さな不安の解消が子どもの自立心を育てる
大人からしたら小さなことでも、子どもの心の不安(今回はおもちゃがなくなってしまうかもという不安)は大きなものです
それを見逃さずに、しっかりと向き合って一緒に解決してあげることが大切だと痛感しました
不安に思うことは一緒に丁寧に取り除いていくことで心が満たされ、外の世界で思いっきり挑戦できる子に育つんだと感じました
親が最初は手助けをしながら、子も考えて学びます
その信頼感、安心感という土台があることで、諦めない強い心を持った子に育っていくんだろうなと思う出来事でした
そして、できるようになったと思ったのにまた甘えてきたりするけど、それにしっかり応えてあげることで子どもは飛躍できるのでしょう